RAMIの形而上学入門

売れてない俳優目線の哲学論

タイムマシーンができるまで page.6

 バックトゥザ・フューチャー2を映画館で観たよって話。

 

 あの名作が映画館の大画面でみれる。その興奮は僕を映画館へと向かわせた。

そう。自転車でちょっと行ったとこの映画館はそんな企画をやっている。

この前は「天空の城ラピュタ」をみた。超感動したのであった。映画館で映画を観るのが好きだから自分の好きな映画が映画館で観れるのはとっても興奮ものである。

 

 気分ルンルンで映画館に向かった。自転車置き場の出入り口で女の子と鉢合わせる。どちらかしか渡れない狭さだから紳士的にクールに先を譲った。多分自然にできていた。と思う。軽く会釈して女の子は先を急いだ。セットアップの服を来ていた。春を感じた。春は好きだ。

 

 発券機の前に立つやいなや、キャンペーンのお兄さんに勧誘のお誘いがあった。時間もギリギリだったのでクールに断った。お兄さんはあっさり引いた。あっさりすぎた。

横の券売機に目をやるとあのセットアップの女の子がいた。キャンペーンのお兄さんが声をかけていた。ちょうど良い笑顔で断られていた。可愛らしかった。お兄さんも嬉しそうだった。スかしたメンズより笑顔の女の子に断られたいものだ。

 この子も映画を観るのか。この時間だからバックトゥザ・フューチャーを観るのかなと思った。

 

 好きな映画で人を判断をするのはいかがなものか。と最近考えていた。

でも一人でバックトゥザ・フューチャーを観にくる女の子は好きにならずにはいられないと思った。

 

 コーラを買う。中学生の頃はイオンの安い缶コーラを持ち込んだのを覚えている。今はそんなことはしない。少し高い飲み物だからこそテンションが上がることもあることに気づいた。

 女の子もポップコーンを買っていた。何やら店員さんと楽しそうに話していてその子がここの店員さんなのかなーって予想する。

 

 10番スクリーンへ向かう。女の子のほうが早くスクリーンの方に向かって行った。やはりそこでも他の店員さんと話していたのでほぼほぼ店員さんで間違いないと確信する。

 どうやら予想通りバックトゥザ・フューチャーだった。少し会話が聞こえた。「一人で来ちゃったー。」って言ってた。

 映画館で働いていて、休日に昔の名作を一人で観にくる女の子に好感しかもてなかった。

 

 席に着き、上着を脱いで携帯の電源を切ったりしていると女の子は自分の三列ほど前の席に座ったことを確認できた。そんな必死になって探してないと言っておくが信じてはもらえないだろう。

 

 新作映画の予告は頭に入って来なかった。映画は一人で観にいくことが多い。一人映画が好きだ。だが誰かと映画を観たいと思った。そう、例えばあの女の子と。そんなことを考えた。ちょっと怖い話になった気がする。

 観終わったら近くのお洒落な喫茶店か居酒屋で感想を話したい。憶測だとあの子は映画が好きだ。一つの映画の感想を語るといろんな映画の話が出てくる。知っている映画だったら良いし、知らなければ今度観とかないとってなる。そんでお互いのいろんな好きなものについて話したりして素敵な時間が流れるのであろう。

 

 映画が終わった。面白い。やはり面白い。タイムトラベル系は正しさを深く考えたくなるけど面白ければなんでもよい。

 

 そう。映画が終わった。映画は面白かったのだ。この先の物語の面白くしてやる。僕は運命に身を委ねることにした。自分から普通に話しかけろよ根性なし。なんとでもいえ。そんな術持ち合わせていない。それに偶然のような運命が物語では重要だ。そうだよね。それに伏線も貼っている。あの自転車置き場でもう一度鉢合わせれたなら!あの時の偶然は運命に変わる。そうなればこっちのもん。あとは運命にしたがってクールに話しかけるんだ。そのあとはきっとたくさんあるボーイミーツガールな素敵な映画のように物語は進むのであろう。

 

 未来の可能性は無限大だ。選択肢が無限大にあるからだ。それぞれの選択肢にそれぞれの物語があって、でも人生は一度きりだから全てを楽しむことはできない。だから辛いし、楽しかったりする。まだタイムマシーンは発明されていない。やり直したいこととは山ほどある。未来も気になる。だけど今は今を生きるしかないのだから、過去も未来も程々に考えて今を必死に生きたいと思いました。

 

 ちなみに自転車置き場では会えませんでした。一緒に3観たかった。。。。。。。

ああ、過去に戻りたい。未来を変えたい。

 

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