砂時計より気味が悪い。 chapter.1
京阪電車が揺れる11月27日。
君と4回目のデートをしている。
あと5駅で君は降りてしまう。
どうかこの時間が続いてくれないだろうか。三条駅から1時間ほどたった。
電車は程よく人がいなかった。隣に座る君。少し暑い暖房が足に当たる。
そんな静かで、ぼうっとした空間で、確かに君の声が聞こえて、頭の中をこだまする。
歩いて疲れたとか、あの風景が綺麗だったとか、最近寒いとかそんな他愛のない会話だった。
他愛がなかった。
もっとこの1分1秒を忘れないようなそんな会話をしなきゃいけない気がする。
別にこんな会話は好きだし、こんな会話ができる君だからこそ好きなんだ。
だがしかし、今日は。今日だけは。何か、何かもっと大事な話をしておきたい。
なぜそう思うのかはわからないが、そうなんだ。
他愛のない会話に他愛のない答えを返す。
そんな時間を過ごしてしまった。言いたい言葉を探し切れずにいる。
情けない。言葉が出てこない。言葉をたくさん知っているはずなのに、この時、この気持ちにぴったしな言葉が出てこない。
歯痒い。
ドラえもんがひみつ道具をさがして、なんかないかと探すように、なけなしに言葉を出してみた。
他愛のない会話は、会話になっていなかった。
まずい。君との時間はもっともっと心に残したいんだ。今日だけは。今日だけは。
焦りの中、何かを起こそうとして失敗したブサイクな他愛のある時間になぜか初恋の人を思い出す。。。。
to be continued.
*フィクションです。
p.s.
ケータイ小説的な、ちょっとそんなのやってみたくなったので、毎週更新できたらなと思います。面白いかなー。多分微妙だと思う。でもまあ暇つぶしになればなと思いやす。あとこの話はフィクションです。実際やってそうなこと。あれこいつこんなこと言ってたぜ。え、怖い。って思うかもしれませんが、フィクションの名の下に書き続けます。引かないで。フィクションだから!!!