RAMIの形而上学入門

売れてない俳優目線の哲学論

砂時計よりも気味が悪い。 chapter.4

間違いを正すためにはどうしたらいいのか。

タイムマシン。そんなものないはずなのに僕ら人間はそれを求めてしまう。

時を戻せば今はなくなってしまう。タイムマシンはドラえもん理論を信じている。

ドラえもん理論とは。タイムマシンで過去に戻っても、今現在は変わらないよというものだ。例えば、あの傷の正体を知りたいと過去に戻ったらその正体は未来からきた自分だというようなことだ。要するに過去を変えたくても時間は繋がっていて、今は変わらないということだ。

タイムマシンについてはもっと語りたいが、今はそうじゃない。

それは、忘れてはいけない、忘れられない罪。叶わぬ願いだとしてももう一度やり直したい。君の笑顔をもっとみたかった。そんな女の子との思い出だ。

 

君を初めてみた時天使だと思った。

時間は止まり、君だけが僕を支配した。それからは子どもの純粋な恋を君にしていた。

いやそんな綺麗なものでは終わらない。子どもは時に残酷だ。その残酷が君を襲った。

あの時声をかけていれば。一声でもいい。それができなかった。

完璧なエゴだが君を救えたのではないのかと思ってしまうのは目も当てられない自傷行為だ。

嘆かわしい。

それから君を遠いところからしかみれなくなった。一度は両思いになれたのに。

子どもの残酷さはそういう部分だ。形にするには曖昧で、色は水性のような薄さと濃さを持ち、重さはちゃんとある。

そのなんとも言えない空気が君を霞ませる。

ああ。どうかもう一度君に好きだと伝えれてたら。そんな気持ちの悪い願いは小学校、中学校と無意味に降り積もった。

そんな彼女と高校生の時連絡を取る。私の高校時代はTwitter全盛期。ありがとう白い鳥。

生まれたての鳥が飛ぶために羽を無闇に動かすによう必死で距離を縮めようと、君の好きそうなことをつぶやいた。バサバサと。

 

念願かなって映画をみにいく。緊張で何も覚えていない。

バイトの帰りを一緒に帰ったこともある。ストーカー被害に遭っていたらしい。

許すまじストーカー。僕はその子と同じマンションだからバイトの日は偶然を装ってエントランスで待ち伏せしたこともあるし、登校時間に合わせて学校に行っていたがそれとこれとは話が違う。ストーカーに一緒に帰るチャンスをもらった事に関しては一礼するが許すものか。もう彼女を悲しませない。キャプテン・アメリカのコスプレで迎えに行ったが盛大に滑った。そのせいか、これもその時話したことは何も覚えてない。

 

それなのにどうしてか君を忘れられない。今もたまにふと思う。もう少し度胸があったら、馬鹿じゃなかったら、間違っていなければ。

君に伝えるべきことはもう知ってる。

幸せになってくれと。ここまでチャンスがあっても何もできなかった僕はこう願うしかできない。誰よりも君の幸せを願っている。自分よりもだ。どうかもう一度君の笑顔がみたい。

 

 

電車は残り2駅。目の前にいる子にさえ想いを伝えられないでいる。情けない。

それなのに、あの子の幸せを願うと綺麗事を言う。

間違いだらけだ。この間違いもやり直せない。間違い続ける人生に、今どこで何をしてるか分からないあの子に、僕は何ができるだろう。

間違いにバッテンを、正しいを答えないと。

目の前にいる君のことを考える。

                          

                         to be continued...

 

 

 

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