RAMIの形而上学入門

売れてない俳優目線の哲学論

砂時計よりも気味が悪い。 chapter.3

誰のために勉強をやるのか。

そんなの決まってる。好きな女の子と話す為だ。 

 

そんな不純な動機で高校三年生の時は勉強していた。

小学校では足の早いやつがモテた気がする。中学校ではヤンキーがモテた気もする。高校ではどうだろう。顔がいいやつ、スポーツができるやつ、センスがいいやつ。いや、違う。勉強ができるやつだ。そんな持論がある。

高校は進学校で、私のクラスは学年で2番目に頭のいいクラスだった。なので高三になるとそれはそれはピリついていた。そんな中私は勝負の夏にエヴァンゲリオンを完走していた。当然周りとずれていた。勉強よりももっと大事な物を探していた。学力はクラスの最下位だった。

当時気になる子がいた。その子のこんな自分のバカをちゃんとバカとして扱ってくれるところが好きだった。Mなのか、Mである。

その子の化学を勉強している姿がすごく好きで、ずっと観ていた。少し逸れるが理系の女の子が好きだ。物理が得意な女の子の横でずっと物理の問題を問いときたい。なんの話だ。その子はそこまで化学は得意じゃなかったけど、頑張って勉強してた。そこが良い。そしてわからないところを僕の頭のいい友達に聞いてて、閃いた。勉強よりも大事な物は勉強して掴む物だった。

化学は嫌いだったから、英語をひたすらに勉強した。そしたらクラスで五位くらいになった。やっててよかった公文式。ビリギャルムーブメントを引き起こし、クラスの英語できるやつにランクインし、名を馳せた。そしてその子が問題を聞いてくれるようになった。

 

英語できるようになったのは君と話すためだったよと伝えたのは一年後だった。

気持ちを伝えるのは難しい。あの頃の労力は思い出話として変換された。

 

電車は走り続ける。残り3駅。

エネルギー保存の法則

君に今伝えなくてはいけないことは、言えなくてもいつか何かに変換されるのか。

化学をもっと勉強しておくべきだった。

答えを出すために勉強する。答えを出したいから勉強する。

私の出す答えはいつも間違っている。もっと勉強しないといけない。学校でも、公文式でもしてこなかったから難しい。

でも答えたい。答えを知りたい。足りない頭を回転させると、今までで一番好きだったあの子を思い出した。

  to be continued....

 

 

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